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茨城空港

資料BOX
資料1

茨城空港; 「安い空港」どころか関連事業含め550億円

 新滑走路の建設や現滑走路の補強など空港本体整備費は250億円。この3分の1,約80億円が県負担です。橋本知事は 「80億円ですむ。本県にメリットがある」と説明しています。しかし、関連道路や駐車場、臨空型工業団地、空港公園ターミナルビルなど、県の負担は莫大です。

 「茨城空港」関連事業費の概要
◇空港本体整備……………250.0億円
◇空港駐車場整備……………15.4億円
◇空港公園整備………………30.0億円
◇空港周辺環境整備…………19.8億円
◇給油施設………………………2.4億円
◇百里飛行場線………………29.3億円
◇県道整備……………………60.8億円      
◇空港テクノパーク整備…108.9億円
◇旅客ターミナルビル……………34億円

 

開港時の需要予測(1997年度策定)
  路 線     需 要    1日の便数
百里~札幌   31万人    6便
百里~大阪   17万人    6便
百里~福岡   22万人    8便
百里~那覇   11万人    4便
計         81万人   24便
  • 当初の需要予測は破たん
     国内線はゼロ 来年3月に開港をひかえ、想定していた国内線1日24便の就航の見込みはありません。
     橋本知事は「路線誘致の見通しは極めて厳しい」として、海外の格安航空会社の受け皿空港への転換を打ち出しています。
茨城空港搭乗口.jpg

 

  • このまま突き進めば県民負担は増大
    国内線が決まらなければ、航空会社の施設使用料を見込んだターミナ ルビルの赤字は必至です。新たな税金投入も検討されています。年間の目標の目標搭乗率に満たない場合、税金で航空会社に損失をに損失を補填する「搭乗率保証」です。6月県議会で自民党議員は「乗り入れが韓国の1社のみとあまりにも貪弱」とのべ、同制度の導入を迫りました。知事は「就航条件として提示された場合は協議したい」と答えました。
  • 新滑走路の欠陥と軍事基地の危険
     現在、現滑走路の補強工事中で、航空自衛隊は開港前に新滑走路を使って通常訓練をおこなっています。そのため騒音被害を受ける地域が西側に広がっています。県は防衛省になんら騒音被害の軽減を要請していません。
    茨城空港デッキ.jpg

 航空自衛隊百里基地は、米軍再編によって日米共同訓練が実施される実戦基地です。訓練空域と成田、羽田の進入管制区域が集中することに加え、近隣には原子力施設やコンビナートなど飛行制限空域が点在しており、危険は増犬しています。

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☆今後折に触れて茨城県および県内の市町村の重点施策に関する資料を紹介していきます。

 第1回は、茨城県の重点開発事業の一つである茨城空港建設をとりあげます。県から提供された基礎データを日本共産党茨城県議団が整理・編集された冊子『これでいいのでしょうか 茨城県政』(2009年8月)を参照しました。

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