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第82号

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第82号

2015・10・21 更新

常総市のボランティア

災害ボランティア=常総市 10月16日
台風18号にともなう豪雨の影響で被害に遭われた常総市の方々を支援するために設置された「常総市災害ボランティアセンター」《 常総市水海道天満町2472番地 ホームページ:http://joso.vc/ 》で支援活動しているボランテイア。

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鬼怒川洪水災害と常総市の対応から何がみえるか

 台風18号豪雨=記録的な大雨によて常総市を流れる鬼怒川(国の管理河川)が9月10日12時50分頃、同市三坂町上三坂で決壊して甚大な被害がもたらされた。決壊の6時間前、約4km上流で濁流が堤防を越えるはん濫が起きていた。国土地理院は、この決壊とはん濫で常総市の総面積の40%が浸水したと発表している。13日までに3人の犠牲者がでた。茨城県災害対策本部によると16日時点で、床上侵害4,400戸、床下侵害6,600戸に上る。また、救助された人は、ヘリコプターによる吊り上げ救助が10日527人、11日776人、12日41人、陸上救助は10日1,157人、11日1,459人、12日473人と発表された。気象庁は、この災害を「関東・東北豪雨災害」と命名した。
 次頁の表は、鬼怒川がはん濫・決壊する様子を国交省から常総市長への情報提供の流れをたどる形で現したものである。常総市役所の対応に疑問をぶつける報道や評論は多い。
 9月15日に常総市に入って被害実態を現認された大谷国夫(埼玉県自治体問題研究所理事・研究員)氏は、つぎのように指摘している。
 「国交省は10日午前1時23分に電話で『避難勧告を出してください』と云っている。鬼怒川左岸若宮戸付近状況に差し迫った危機が発生したからです。これを受けて常総市は午前2時に災害対策本部を設置した。その6分後、国交省は電話で『避難指示を出してください』と要請した。ところが常総市が出したのは、その要請電話を受けてから2時間後の午前4時に『避難勧告』でした。この対応には驚くばかりだ。」「結局、常総市は10日午前2時の国交省要請を聞き流し、はん濫が発生した若宮戸地区の住民になんら対応をしませんでした。住民は発生した危機を知らずに眠っていました。」
 非常時における判断、決定と指示の難しさを示している。国管理河川の危険箇所を国が的確に把握していたか、危険箇所情報を関係自治体に提供し緊急時の対応を協議していたか、自治体による付近住民への情報提供や教示はなされていたか。またぞろ、「想定外の自然災害」という言説で問題が不問に付されてしまわないか。国も県も市もしっかりと原因を究明し減災の措置を迅速に追求すべきである。

国交省から常総市長への連絡、大雨特別警報など

日付け時 刻対    応常総市
9日22:54ホットライン「宮戸で越水の可能性が高い。避 難勧告、避難所の準備をしてください。」
-23:00はん濫警戒情報「川島地点では、氾濫危険水位に 達する見込みです。」
10日0:15はん濫危険情報「川島地点では、氾濫危険水位に到達しました。氾濫の恐れがあります。」
10日1:23ホットライン「水位上昇中。避難勧告を行ってく ださい。」 
10日 2:00常総市災害対策本部設置
10日2:06ホットライン「水位上昇中。避難指示を出して下さい。」※若宮戸地点から氾濫した場合の浸水想定区域図を送付 
10日4:00避難勧告命令・新石下の県道土浦・境線の南側、大房、東野原、山口、平内、収納谷に避難勧告が発令された。鬼怒川が、はん濫のおそれがあります。
10日4:48ホットライン「万が一の場合、浸水想定区域図を活用してください。」 
10日5:58ホットライン「若宮戸地点で越水が始まります。」  
10日6:30はん濫発生情報「常総市若宮戸(左岸25.35k)付近より越水しました。」 
10日7:11ホットライン「下流部の危険箇所からの越水も予想されます。」
10日7:40若宮古で鬼怒川が越水しました。鬼怒川は依然として水位が上昇しています。川に近づかず、周囲の方は注意して下さい。
10日7:45茨城県に大雨特別警報(気象庁)
10日8:00はん濫発生情報「常総市若宮戸付近より越水しました。」
10日8:30避難勧告発令・小谷沼周辺の坂手地区、内守谷地区、菅生地区に避難勧告が発令されました。
10日11:42ホットライン「21k付近で越水。避難してください。」
10日13:15鬼怒川が三坂町地内において決壊しました。鬼怒川東側の市民の方は、早急に鬼怒川西側に避難してください。
10日13:20はん濫発生情報「常総市新石下※(左岸21k)付 近より氾濫しました。」※11日に三坂町に訂正

* ホットライン;国土交通省から常総市長へ、電話連絡による水位等の河川情報の提供のこと。
* 下館河川事務所から常総市への情報提供概要(速報版)および大谷国夫(埼玉県自治体問題研究所・ 理事・研究員)『常総市水害被害は十分な検証が必要』(埼玉版『住民と自治』2015.10月号付録)から作成。
 

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装備庁死人の山に登り出し
又ぞろにうつつを抜かす都構想  
TPPアメリカ様をまる呑みし
デモの波人それぞれの絆かな
低価格垂れた稲穂の出す涙

  

泉  明 羅

(泉明羅・本名 福田正雄 水戸市在住、句歴 十二年、所属 元吉田川柳の会)

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