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第94号

月刊「いばらきの地域と自治」既刊号すべて

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第94号

2016・10・27 更新

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つくばエキスポセンター=つくば市

 筑波研究学園都市にある科学館で体験型展示!屋外には純国産ロケット「H-II」の実物大モデルもあり、その高さは50m!
このつくばエキスポセンターの目玉である、世界最大級のプラネタリウムが圧巻!直径約25.6mの大きなドーム。

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福島にとって新潟県知事選挙の結果は!

 福島の知人が熱く語っていた。
 福島は置き去りにされている。政治からもメデイアからも人々の関心からも。だから、新潟県知事選挙の結果は、福島県民にこの上ない感激、喜び、励ましをあたえてくれた。東京電力福島第一原発の爆発事故による放射能汚染で9万人余の避難者がまだ故郷に帰れないし、3.11地震災害からの復興もままならないのに、東京オリンピックに何もかもが向かいだして福島は放置されているというのが実感だ。
 安倍内閣の原発再稼働が声高に叫ばれるほど福島は陰が薄くなる。原発事故が無かったことにしたいのでは。
 福島県民にとって、7月の参議院選挙で秋田を除く東北5県で、さらに福島の隣県、新潟県でも野党統一候補が自民・公明候補に競り勝ったことの喜びは、この地域の住民が福島を応援してくれている証だ。TPPだけでなく原発再稼働はとんでもない、福島の惨状を忘れるなと自公に、安部首相に異議申立、抵抗、反旗をひるがえした証だ。励ましの最初のプレゼントだったと受け止めている。新潟県知事選挙の結果は第2のプレゼントだとおもう。
 知人は、福島の隣県、茨城からも励ましのプレゼントをくれるように頑張って欲しいと期待を込めて述べられた。
 10月23日に投開票された二つの衆議院補選結果を見ると、東京は福島が話題にならない。福岡も熊本地震や鳥取地震を皮膚感覚では体験しつつも原発災害の恐怖は遠い世界のことで、語られることはなかったようだ。東京も福岡も福島からは遠く離れているのだ。
 福島の隣県、茨城から福島へ励まし、感動のプレゼントを来夏の知事選挙で実現したい。福島を決して忘れない。福島原発災害の再発を決して許してはならないためにも。せめて、東海第二原発の再稼働を許さない事態をつくりだすだけでも福島へのプレゼントにはなるであろう。(T.T)

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資 料

2016 年10 月1~2 日  第13 回地方自治研究全国集会in 茨城つくば

(速報「つくばのかぜ」 第4 号 より)

熱心なまなざし 知は力

2日間でのべ2、200人が参加

24分科会
 自治体職員は賃金カット、民営化、民間委託、人員削減が進み、住民サービス低下を招いています。そんな中、近年自然災害が多く発生し、住民の命と生活を守るために行政はどうあるべきかの問題提起がされました。二宮名誉教授を助言者に迎え、和やかな雰囲気で進められました。参加者は35 名。
参加者の声 奈良県 宮脇亮太さん
私は自治体職員として働いています。自分の職場でも公務員削減など厳しい環境になってきました。この分科会を通じて他県の情勢や参加者の意見を聴いて今後の仕事に活かしていきたい。

17分科会
 現代の保育・子育て支援を取り巻く課題として、待機児童問題や保育士の処遇改善、保育の質の確保などを考える。
参加者の声 つくば市 飯島 萌さん
同じ保育士として、保育士の給与に関する問題は知っていましたが、全国の認定こども園の状況などはわからないこともあったので話が聞けてよかった。

25分科会
 30人が参加し、男性の姿も多く見られた。「女性がほんとうに輝ける地域・社会にするためには?」について問題提起がされ、助言者の茨城大学清山玲教授は、課題の実現に向けて、女性が能力に見合った環境で活躍できる社会を構築していくことが重要と語った。
参加者の声 境町 向山智美さん
女性も高等教育を受け男性と同じ能力を持っている。女性が働きやすい環境を整えることで、社会経済に活力を取り戻すことができると感じました。

27分科会

常総市の豪雨水害とその後~現地視察と学習
 35名が参加した27 分科会では、鬼怒川が決壊した常総市三坂地区の現場を視察、その後、常総市役所に場所を移し、避難所でありながらも浸水被害を受けてしまった当時の市役所の状況について写真等で説明を受けました。参加者からは被災当時の状況等について積極的な質問が飛び交い、有意義な学習となりました。

次回は2年後
 茨城の愛を感じていただけましたか。現地要員100人以上が力を合わせて、みなさんを迎えることができました。「意外に田舎じゃない」との感想が寄せられました。喜んでいいやら…。茨城は、全国第2位の農業県なのです(財政力は8位)。
 『大麦あたれ、小麦もあたれ、さんかくばってん 蕎麦もあたれ』 帰路の乗り物のなかで考えてください。どんな風習かな?

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亡霊が議場を埋めて大拍手
臨界もせずに限界もんじゅ様  
政務費によだれ垂らして呑み疲れ
領収書あなたまかせの白い紙
汚染土に金がしみ込み水あふれ

泉  明 羅

(泉明羅・本名 福田正雄 水戸市在住、句歴 十二年、所属 元吉田川柳の会)

いべんと紹介

憲法ネット・第 12 回連続学習会

講師 孫 崎 享(うける)氏

 ■講師プロフィール
1943年生まれ。1966年東京大学法学部中退、外務省入省。イギリス、ソ連、アメリカ、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。2002年より2009年まで防衛大学校教授。
著書に『戦後史の正体』(創元社)『アメリカに潰された政治家たち』(小学館)『日米同盟の正体――迷走する安全保障』『不愉快な現実――中国の大国化、米国の戦略転換』(以上、講談社現代新書)『日本の国境問題――尖閣・竹島・北方領土』(ちくま新書)などがある。

アメリカの選択と安倍政権のゆくえ

 安保法制を強行した安倍首相は、参議院選挙で3分の2を超える改憲勢力を得て、明文改憲に向けた動きを加速しようとしています。まずは国会の憲法審査会の審議を再開させようとしています。
 沖縄では機動隊や自衛隊を動員して米軍の高江ヘリパット基地建設に協力し、辺野古移転も強行姿勢を変えていません。
 他方、アメリカでは大統領選挙がたたかわれています。極端な言動を繰り返すトランプ氏や格差是正を訴えるサンダース氏が支持を集めたのは、アメリカ社会への不満のあらわれといえます。他方、TPPを推進してきたオバマ政権与党の民主党のクリントン候補は、国内世論を受けてTPP反対を表明するに至っています。新大統領のもとで、対日政策がどうなるか注目されるところです。
 今度の学習会では、アメリカの対日政策を軸に日本の政治を鋭く分析してきた孫﨑亨さんに、大統領選後のアメリカの出方と安倍政権の戦略、憲法とくらしを守るたたかいの展望について大いに語っていただきます。

共催:憲法を守り生かす茨城ネットワーク 九条の会茨城県連絡会
事務局〒310-0062水戸市大町3-1-24はばたきビル水戸翔合同法律事務所内
TEL:029-231-4555FAX:029-232-0532

資料代500円

新刊紹介

『新版 改定介護保険法と自治体の役割ー 新総合事業と地域包括ケアシステムへの課題 』
伊藤周平・日下部雅喜著

自治体研究社・定価(本体1389円+税)

『公民館はだれのもの』

著者 長澤成次(千葉大学大学院教授)

自治体研究社 A5判 1800円+税
   

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