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第31号

月刊「いばらきの地域と自治」既刊号すべて

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(第31号) (2011・07・20発行)

ひぬま荘.jpg

いこい村涸沼・鉾田市 2011年7月10日

涸沼は湖岸の長さ22km、面積9.5平方kmの沼。
いこいの村涸沼(宿泊施設・温泉風呂)を中心にスポーツ施設など完備。涸沼は、淡水と海水の混じり合う湖で、シジミは有名。

思い付き思い付かないよりはまし 東京都   川畑 哲彦

義援金アザトイ銀行が運用中 茅ヶ崎市 名取 秀夫  

藁食べた牛の心配してくれず 入間市   堀  利男

期待せず腹も立てずに草を取る 習志野市  白井 幸男 

(七月一四日「朝日川柳」西木空人選より)

第53回自治体学校in奈良緊急開催の研究集会に期待!

 今国会で成立した東日本災害復興基本法をみると、政府・民主党や自民党、財界は、東日本大震災を絶好のチャンスと捉え、復興庁の設置、復興再生債の発行、復興特区の創設を本則に盛り込み、被災自治体等の合併促進や道州制導入、消費税増税を目論んでいることが看取される。
 端的に言えば、この大震災を絶好のチャンスとして、これまでの懸案課題の正面突破を図り、東北をその先行、先進のモデルにしようという意図が露骨にみえる。こうした中、関西広域連合は活発な動きを見せ、九州、東北でも知事会、地方経団連を中心に広域行政機構、広域連合の検討が行われ、同時に大阪都・中京都、新潟州構想も出されている。
 更に、地方自治法の抜本見直しも急ピッチで進められ、
 ①二元代表制を前提とした自治体の基本構造、基礎自治体の区分(指定都市・中核市・特例市)の見直し、大都市制度のあり方、自治体間の広域連携、
 ②議会の権能・あり方(専決処分、議長による議会召集権など)、
 ③住民投票制度の拡充
 などが検討されている。その意味で、早急に個々の内容分析、検証、対処方針を確立し、運動を強めていくことが必要で、近々の自治体学校で緊急にもたれることになった、次のような研究集会の成果が期待される。

冒頭提起 本多滝夫氏(龍谷大学大学院教授) 
特別報告 
1「義務付け等の見直し、権限移譲 の内容を検証する
2「今大阪、関西では~都構想と関西広域連合の動き」
3「国の出先機関改革~アクションプランの内容を問う」            

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寄稿  

放射線測定器で正しく測定するためには

原子力研究開発機構職員

 放射線測定器には、α(アルファ)線やβ(べ一タ)線用の表面汚染計、γ(ガンマ)・X(エックス)線用の空間線量率計など、多種多様な測定器があります。
 テレビなどの報道では、γ・X線用の空間線量率計(サーベイメータ)を用いて測定されている報道がされていますので、その測定器を中心に説明していこうと思います。

1. 放射線測定器の特性について

① 感度:測定できる最小の線量率や線量のこと
② 方向依存性:上下・正面・後などの方向により測定値が変化すること
③ エネルギー依存性:γ線を放出する核種には、核種毎にエネルギーの違いがあり、その違いに より測定値が変化すること。
④ 再現性:同じ場所や高さで測定して、同じ測定値が出ること
⑤ 自然漏えい、ゼロ点移動、フラツキなど:自然放射線などのこと
⑥ 直線性:測定器に照射した線量(率)と測定値との間が比例する
⑦ 温湿度特性:気温・湿度・気圧が変化することにより測定値が変化する
⑧ 応答特性:測定値が一定になるまでに要する時間

 以上のことから、放射線測定器には、検出器(GM管・半導体など)の違いなどにより様々な特性があり、測定誤差が生じます。

2. 測定法について

 放射性物質から出る放射線は、距離の「逆二乗」に比例して強くなったり、弱くなったりします。(放射線の測定値が1㍍で「100」とすれば、2㍍では「25」になり、O.5㍍では「400」になること。)よって、同一場所でこれと同じ測定値が出た場合は、測定対象物表面に放射性物質があることになります。なお、放射性物質が地面より数センチ下にある場合は、このとおりにはなりません。
 理由は、土などにより放射線が吸収され散乱(放射線は、物にあたると吸収されエネルギーが弱くなったり、跳ね返って別の方向に飛んでいくこと。)するからです。よって、特に測定する対象物からの距離が重要です。
① 測定器のバッテリーチエックを行い、電池があることを確認する。
② 測定器に電源を投入してから、測定モードで指示値が安定するまで1分程度、ウォーミングアップする。
③ 測定する対象物から一定の距離(できれば2点以上)をとって、測定する。

例:棒をノコギリで正確に切って、1㍍、0.5㍍、O.1㍍などの測定したい長さにする(金属は避ける:散乱線が増えるため)。なお、測定器で測定し、有意値が出ない場合は、棒の長さを短くする。

④ 使用している測定器の取扱説明書などから一番良く測定値が高く出る方向を確認して測定する(測定対象物と測定器の方向を一定にする。)。
⑤ 同一場所の測定を10秒毎などに3~10回ほど測定し、測定値が大きく変化しないことを碓認する。できれば、測定値を紙に記録し、平均値、最大値、最小値を記録する。さらに、関数電卓がある方は、標準偏差値も計算して記録する。また、パソコンが得意の方は、これらの計算をエクセルで作成してみて下さい。
⑥ 測定日、天気、気温、できれば湿度も記録する(厳密には、湿度で測定値が変化する可能性があります。)。電離箱の測定器の揚合は、気圧も必要です(厳密には、気温・気圧の補正が必要です。)。
⑦ その他として、なるべく直射日光や高温多湿を避けて測定を試みて下さい。

3. 表面汚染計を使用しているテレビ報道を見て、考えること

 最近では、β(べ一タ)・γ(ガンマ)線用の表面汚染計でわらの汚染検査を行う映像が流されていますが、よほど線量が高いのでしょう。あの測定器は、時定数にもよりますが一箇所で10秒程度、固定して測定しなければ正確な測定が出来ない測定器なのです。聞いた話では、福島の福島原発事故時の汚染チェックレベルは、10万ベクレルだそうです。簡単に計算すると、5千Bq/cm2以上になります。10cm2あたりに換算すれば50万ベクレル以上となる数字です。このことから、その牛を世話していた農家の方の内部被ばくが大変心配されます。
 現在の福島における汚染チェックレベルを誰が何を根拠に決めたものか、公開するべきでしょう。

 世界で類例のない原発事故となってしまいましたが、お互いに健康を守るために正確に現状把握し、無用な被ばくを少なくしていきましょう。(Komatuzaki)2011年7月18日

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新刊紹介

『主婦たちがつくった暮らしの砦ーNPO「コスモスの家」の20年』
渡辺ひろみ・本田和隆・山本敏貢/編・著自治体研究社、1,714円+税
『自治体農政の新展開』
~ 現場の実践が示す、地域農業を確かに育てる、自治体農政のかたち ~
中嶋 信/編・著自治体研究社、2011年6月 A5判 1,800円
『住民がつくる地域自治組織・コミュニテイ』
西村 茂・自治体問題研究所編(地域と自治体第34集)
第1部 基礎自治体の域内分権ー住民自治拡充の展望
第1章 基礎自治体の域内分権ー住民代表組織の審議(決定)・実働(執行)・運営
第2部 地域自治組織の実際
第2章 上越市における地域協議会の実際と可能性  池田 浩
第3章 新潟市の地域自治組織ー区自治協議会と地域コミュニテイ組織  小川 竹二
第4章 宮崎市の都市内分権化と地域自治組織の新展開 宮入 興一
第5章 恵那市地域自治区における住民自治活動の評価と展望  鈴木 誠
第6章 名古屋市「地域委員会」のモデル実施とその検証  中田 実 
自治体研究社 2011年3月 A5判 2,400円

  

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